前回に引き続き工場のレイアウトにおいて必要となるポイントを紹介していきます。
近隣から地球まで環境への配慮
高度成長期における大量生産の時代には、資源の消費や汚染について整備されていませんでした。
そして、排出される有害な物質により、人体への影響があることも考えられていませんでした。
こうした背景から、工場の建設、稼働を懸念する近隣住民も少なくありません。
環境への配慮として、工場レイアウトはどのように考えたらいいのでしょうか?
近隣から地球までの考える範囲が広いと感じるかもしれませんが、配慮するポイントは同じです。
・人体へ有害となる排煙、排水をしていないか
・生活に影響するほどの騒音や異臭を出していないか
・消費するエネルギー、排出する二酸化炭素を軽減できているか
近年、環境への配慮は特に注目されており、環境省のホームページにも
「大気・騒音・水質・土壌・ダイオキシン類」、それぞれの環境基準を提示しています。
環境省 環境基準
工場レイアウトは、工場内の配置や環境を考えるだけでなく、
地域住民・地球への影響を考えたものであることが重要です。
また、工場レイアウトとともに、工場の外観にも注意しておきましょう。
外壁の欠損、汚れていることで、近隣に住む人たちは言い知れぬ不安を抱きます。
実際には問題がなくても、工場に対して悪い印象を持つことも考えられます。
問題となる点については、改善していきましょう。
将来を見据えた工場レイアウトにする
工場も建設後に変化することが予想されます。
機械は、工場での生産量の変化により機械を増やすことや、
老朽化で入れ替えることが考えられます。
機械だけでなく、従業員数・環境基準などによっても
レイアウトを変更することがあります。
会社の方針や時代の変化に合わせて、工場も
柔軟に対応できるようにレイアウトも考えましょう。
工場レイアウトの改善が必要となった時、
まず会社側が考えることは「コスト」です。
少しでもコストを抑えて、機械の再配置や工場を拡大したいと思うのは当然です。
そのためには、工場建設時のレイアウトの時点から
将来を見据えて考えておくことが必要となります。
建設時の工場レイアウトには、将来の運用や機械の
メンテナンスなどを視野に入れておきましょう。
まとめ
工場レイアウトに必要な5つについて、ポイントをまとめてみました。
工場内で、従業員が配置された機械にて、工程をスムーズに流すことは重要です。
そして、機械配置や資材・製品の管理にて無駄なスペースができてしまうことは、
作業の停滞時間にもなり、避けたいことです。
工場レイアウトのポイントは、「安全・人・運搬」から成り立ちます。
それぞれに違いがあり、注意する点が違うので
着手していく順序に迷ってしまうこともあるのではないいでしょうか?
レイアウトを考える時に、「物の流す」ということを優先して考えると、
どこに配置するべきか?作業の場所など自ずと、レイアウトが決まってきます。
例えば、工場内で、従業員が配置された機械にて、
工程をスムーズに流すことは重要です。
そして、機械配置や資材・製品の管理にて無駄なスペースができてしまうことは、
作業の停滞時間にもなり、避けたいことです。
こんな問題も、「物を流す」というポイントを優先して考えることで、
解決へと導いてくれますよ。
三重の有限会社橋下組では、工場内に機械を設置する際
設置後の企業様の作業効率も視野に入れた機械設置のレイアウト案をご提案しております。
再び機械を移設することはなかなか難しいため、レイアウトを間違えないよう入念な準備が必要です。