工作機械は、金属、木材、石材、樹脂などを切断、穿孔、研削、鍛造するなど、加工機械になります。新しい機械を設置する場合に必要不可欠なのは、機械据付工事+レベル出しの依頼です。
ここでは、当社でも作業依頼可能になる機械据付工事についてご紹介させてください。
レベル出しについて
レベル出しと聞いてピンとくる人は少ないでしょう。機械据付を行うときに水平に設置することをレベル出しと呼んでいます。
建築計画でもレベル計測が行われているのですが、見たことがある!という方は多いかと思います。
地面の高低差の測定や、水準測量をする場合にもレベル測量が行われていますよ。
なお、レベルには自動レベル・ティルティングレベル・電子レベル・レーザーレベルという種類があります。
レベル計測は道路上でも度々見る機会があるかと思います。
高さを測りたい場所に作業員を垂直に立て、次にもうひとりが三脚にレベルをのせて、備え付けの水準器でレベルを水平にセット。
そしてレベルを覗いて照準を合わせて目盛りを読みます。
これが、機械据付工事であれば、機械や取り扱うものによって精度が異なるものもあるのですが、精密機器の場合には、水平に機械据付を行うためにアジャストボルトによって水平を作ります。
このアジャストボルトは、機械や作業台などの脚元に設置し、高さ調節や水平出しなどの用途で使用するボルトです。
床面がいくら平らでなめらかでも、ミリ単位の凹凸が存在しています。
精度の必要な製品を製作する会社であれば、機械は地面に対して水平に設置されなければ、さまざまな不具合が生じることになります。
アジャストボルトの使い方について
機械据付に必要になるアジャストボルトの使い方を見ておきましょう。
まず、設置する機械のネジ穴にアジャストボルトを差し込みます。
次に、設置したい高さまでネジをねじ込み、ネジ軸を回して高さを調節します。
六角ナットをネジの差し込み部分まで移動させ、アジャストボルトを固定します。
また、精密機器では機械据付工事で水準器を使ってレベル出しを行うこともあります。
レベル出しは必要なのか
レベルは水平という意味です。その水平を出すために必要な作業になります。
あらゆる産業機械・工作機械の設置において必ず行わなければならない作業です。
たとえば、鋳造金型の機械据付作業を行ったとしましょう。レベル出しをせすまに据付しただけであれば、金型への材料の流し込みに悪影響が出てしまうことも。製品に変形や反りなどの不具合が発生してしまう可能性も大いにあります。
ほかにも、切削加工機やプレス加工機の機械据付があります。調整さえ行わずに設置してしまうと、負担がかからない箇所に負荷がかかり、加工の不具合が起きたり、加工機が破損する可能性まであります。
産業機械・工作機械のなかには床面が平らではない場所に設置せざるを得ない場合もあります。レベル出しは精度の高いものもあります。目に見えない凹凸だけではなく、ほこりがあるだけでも設置面の異常を発見することも可能です。
設置する機械のなかには精度の厳密さを必要不可欠とするものがあり、そのような機械据付作業には水準器の使用が必須です。
水平器の精度を確認する方法について
実際に測る際は、片面だけでなく正確に測定するために水平器を反転させて反対の面にした状態でも確認します。基本は気泡がもっとも内側の線の間、中央にあれば、水平だとわかります。
おわりに
機械据付は重量物を取り扱うことが多いです。それを設置、固定させるだけではグラついてしまい、機械の故障や製品の不具合につながることもあります。
当社ではさまざまな道具や豊富な知識を持ち、安全にレベル出し工事を行うことができます。
精密機械は高精度なレベル出しが必要で、それが製品の品質に大きくかかわってきます。そのレベル調整も対応致します。