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ー機械据付の設備検査とは?安全稼働のために知っておきたいポイントー

 

機械据付における設備検査の重要性とは

工場や生産現場で新たに機械を導入する際に欠かせないのが「据付作業」と「設備検査」です。どれだけ高性能な機械でも、設置状態が不十分であれば本来の力を発揮できませんし、重大な事故につながるリスクもあります。機械据付後に行う設備検査は、安全で効率的な運用を実現するために非常に重要な工程です。
この記事では、機械据付における設備検査の基本的な流れやポイント、トラブルを防ぐための対策について、初心者にもわかりやすく解説します。

 

設備検査の目的

機械据付の直後に行う設備検査には、以下のような目的があります。
機械の設置が図面通りに正確に行われているかの確認

固定やレベル出し、配管接続などが正しく実施されているかの確認

電源や信号系統などの配線の誤接続がないかのチェック

稼働前の安全性と機能性の最終チェック

これらを確認することで、機械を安心して稼働させる準備が整います。

 

検査を怠るとどうなる?

設備検査を省略した場合、以下のようなトラブルが発生する恐れがあります。
ボルトの緩みやズレによる機械の振動・騒音

誤配線による電気系統の不具合

精度が出ないために製品不良が続出

異常振動や衝撃で他の設備にも悪影響を与える

このような事態を防ぐためにも、据付後の設備検査は絶対に欠かせません。

 

設備検査の具体的な流れ

次に、実際の設備検査がどのような手順で行われるのかを見ていきましょう。工程ごとに整理することで、作業の全体像がつかみやすくなります。

 

1. 設置位置・水平確認

まず行うのが、機械が設計図通りの場所に正確に設置されているかの確認です。水平器や水準器を使用して、傾きや歪みがないかもチェックします。レベル出しが不十分だと、稼働時の負荷が偏り、故障の原因になります。

 

2. アンカーボルト・固定状態のチェック

次に、アンカーボルトや脚部の固定状態を確認します。緩みやズレがある場合は、再調整が必要です。しっかりと固定されていないと、運転中に機械が動いたり、振動が大きくなる可能性があります。

 

3. 配管・配線の確認

機械に接続される配管や電気配線が、正しく接続されているかをチェックします。冷却水、空気圧、排気系統などが正しい場所に接続され、漏れや詰まりがないかを検査します。
電気系統についても、誤配線やショートの危険性がないよう、絶縁抵抗や接地抵抗の測定を行います。

 

4. 試運転前の安全確認

設置と配線が完了したら、いよいよ試運転の準備です。その前に行うのが、安全装置の確認です。
非常停止ボタンの動作確認

インターロック機能の作動確認

安全柵やガードの取り付け状況チェック

これらを確認しておくことで、いざという時にも作業者の安全を守ることができます。

 

5. 試運転・性能確認

最後に試運転を行い、機械が設計通りに動作するか、性能が出ているかを確認します。振動や音、温度の異常がないか、運転状況を注意深く観察し、必要に応じて微調整を加えます。
特に精密機械の場合は、数ミリ単位のズレが性能に大きな影響を与えるため、慎重なチェックが求められます。

 

トラブルを防ぐためのポイント

設備検査を確実に行うことでトラブルの多くは防げますが、さらに意識したいポイントもあります。

 

事前チェックリストの活用

検査項目を事前にリスト化しておくことで、確認漏れを防げます。現場の作業者と共有することで、全員の認識を合わせることができ、ミスが起こりにくくなります。

 

第三者の立ち合いで客観性を保つ

据付業者や社内の設備担当者だけでなく、外部の第三者が立ち会うことで、より客観的な視点でのチェックが可能になります。万が一の見落としも防ぎやすくなります。

 

記録の保存と報告

検査結果を写真や記録として残し、社内で報告・共有することも重要です。万が一トラブルが発生した場合でも、原因を追跡しやすくなります。

 

まとめ

機械据付の設備検査は、安全で確実な稼働のために欠かせないステップです。設置位置やレベルの確認、固定状態、配線・配管のチェック、安全装置の作動確認、試運転までを丁寧に行うことで、思わぬトラブルや事故を未然に防ぐことができます。
とくに初めて機械を導入する現場や、新しい機器を設置する際は、工程ごとにしっかりと検査を行い、チェックリストを活用することが成功のカギとなります。安全性と生産性の両方を確保するためにも、設備検査を軽視せず、計画的に取り組んでいきましょう。

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