機械据付は水平でないと影響が出るから専用器具を用いるって本当?
機械据付では、現場の下見をしてから機械の積み降ろしをして据え付けをし、
試運転という流れで引き渡しが行われています。
その据え付けでは水平でないと機械に影響が出るため専用器具でしっかり調整するようです。
今回は、それまでの流れをざっくりチェックしましょう。
機械の積み下ろし
工場などに導入する機械はトラックやユニック車へ積み込まれます。
積み込む際にも機械がグラグラしないように専用の締め器やワイヤーなどで固定し、
所定の位置に機械を搬入した後は専門職人による機械据付になります。
機械据付までには、搬入経路もチェックしなければなりませんから、下見が必要にもなります。
大型の機械据付となるなら、搬入入口に入らない場合もあり、
分解してから搬入する場合もあるからです。
必要な道具とレベル出し
機械据付というだけに搬入した機械を設置する作業が待ち構えています。
その際に必要になるのが「水平器」という道具です。
この道具を使って機械のレベル出しというのを行います。
工作機機械というのは、ボルトで機械を床に固定するというのが一般的です。
例えば、8本のレベリングボルトで支えている場合、8本のうちの四角のボルトを締めたり緩めたり、
高さや角度を調整する必要があります。
ボルトを締めているあるいは、緩めている状態で、
水平器をチェックしながら傾きを確認しなければなりません。
機械据付でもっともポイントにすべきは、機械を限りなく水平に近づけていくことになるのですが、
これをレベル出しと呼んでいます。
一般的なレベル出しをするとなると、底面を測定面として水準器を用いて測定するのですが、
基本的に工作機械のレベルは1mあたりの傾き0.02mmまでと言われています。
傾きの影響について
このレベルでない状態で機械据付を実行してしまうと、製品に不具合が起こったり、
おかしな部分に負荷が掛かりすぎたりします。
ベースのフレームが水平ではなく傾いている状態で部品を組み立ててしまうと、隙間ができたりします。
傾きが一緒でも、床の高さが違うとなれば高さ測定器さえ使えなくなります。
最悪、機械が壊れてしまう場合もあります。
また、地震が発生することがあれば、傾いた機械据付にて機械が床から剥がれてしまうこともあります。
ちなみにレベル出しは、2人1組というのが、誤差のでない出し方ですが、
最近では、無線で測定器の数値を表示できる器具も発売されています。
これにより、作業効率も向上します。
通常なら、2台の水準器を使い、右にもう少しだとか、左にもう少しという調整が必要になったものの、
1台で傾き加減を検知でき、1人で確認から調整までができます。
レベルは数ミリの世界ですが、その数ミリが機械に影響を与えてしまうので、
機械据付は専門職人に任せるのが一法です。
試運転をする
実際に使う機械オペレーター業務のスタッフの習熟度により、説明をしてくれます。
実際にスタッフが操作をして、使い勝手の確認もします。
その際、定期メンテナンスについてや、各部の名称や役割の説明もしてもらいましょう。
工作機械となるため、オイル交換に関しては時期やオイルの種類についても尋ねておきましょう。
機械据付工事においては、傾きのまま試運転して、動かなくなることがあったり、
変な稼働音が聞こえる場合もあります。
機械据付では、そうした音、可動域などをチェックする役割まで担います。
今回は、機械据付での機械の積み下ろしや必要な道具とレベル出し、
傾きの影響などについてご紹介しました。
このように、機械据付工事では傾きのないように、床にしっかり設置することが求められています。
ボルトを締めるだけでなく、床についてもチェックをしたり、
まわりの状況なども見極めることも求められているのは確かです。
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