機械据付工事の資格とは


 

大型の機械を設置するために、雑な搬入方法では品質に影響することがあります。

機械はとてもデリケートなので、

扱い方によっては故障してしまうおそれがあるので注意が必要です。

性能を最大に保つためにも機械据付工事が必要と言えるでしょう。

今回は、プラント工事や機械据付工事の資格についてご紹介します。

 

プラント工事とは

機械据付工事とは、生産設備をする上で外せない工程管理です。

高い施工品質が問われます。

大がかりで、慎重な作業が要ですが、スピードが遅すぎるのも問題です。

遅れは莫大な損失となり、信頼性にも関わります。

慎重でありながら予定の日までに完了させるスピーディーな作業も重要です。

機械据付工事の中にプラント工事があります。

発電プラントや鉄鋼プラント、石油プラントなど幅広くどちらも場所は大規模です。

作業の内容も大がかりになり、タンクやポンプなど材料を現場に搬入し、

組み立ててプラントを設置します。

機械据付工事の流れは、現場調査から始まります。

現地の状況を確認し、どのような作業になるのかイメージします。

次に計画作成です。

現地を調査した時をもとに、手順、人材設置の手配などを作成します。

次に搬入出入経路の確認です。

出入りや搬入の通りの確保をします。

輸送が必要になる場合は下見をおこないます。

また、梱包や積戴、クレーン車を使用する際水平に保たなければならないので、

そのための技術も必要です。

 

 

機械・総合技術監理の資格の代わりになる条件

機械据付工事の仕事をすること自体は必ずしも資格を必要とするわけではありませんが、

仕事内容によっては専任技術者でなければできないこともあります。

専任技術者の資格には、機械・総合技術監理があります。

機械器具設置工事の現場で請け負金により、監理技術者を必要とされるため、

その時に機械・総合技術監理の資格が役立てられます。

しかし、現実的に資格を所有しているのは少数で、

実務経験を積んで専任技術者の道に進んでいます。

条件は10年以上の実務経験を積んでいることです。

建設業許可保有会社での経験の場合、

建設業許可通知書のコピーと厚生年金被保険者記録照会回答表等で証明します。

建設業許可を保有してない会社での経験の場合は、

機械器具設置工事業と明確にわかる工事請負契契約書、注文書、請求書等と

厚生年金被保険者記録照会回答表等で証明します。

また学校で建築学や機械工学、電気工学学科を選び

数年の実務を経験した場合は資格の代わりになります。

学校で学科を選んだパターンは実務の経験が短縮されます。

中等教育学校、高等学校、専修学校の場合は5年以上、

高等専門学校及び大学の場合は3年以上の実務経験のある人となります。

 

 

機械据付工事の仕事に向いている人

機械据付工事の仕事に向いている人は、仕事が丁寧な人です。

デリケートな機械に携わるために機械を丁寧に扱うことは前提となり、

重要なポイントになります。

おおざっぱで適当な人よりも、作業が丁寧な人にふさわしい仕事と言えるでしょう。

また、機械据付工事の仕事は、原因を解明する判断力も問われます。

これはアクシデントがおこったときにあると有利です。

何かあった時に瞬時に判断できる力は工事の際に役立てられます。

あまり関係ないように思えますが、コミュニケーション能力も必要です。

大きな機械を搬入するために、お互いに声を掛け合いながら作業が進められていきます。

スムーズに搬入させるためにも協力が必要となるのです。

 

 

今回は、プラント工事や機械据付工事の資格についてご紹介しました。

機械据付工事の1つであるプラント工事は、

発電プラントや鉄鋼プラント、石油プラントなど幅広くあります。

専任技術者の資格には、機械・総合技術監理がありますが、

実務経験を長年積むこと、建築学科や機械工学、

電気工学の学科を選び実務を積むことでもなれます。