ー足場の組み立て方を4種類ご紹介！枠組足場や単管足場などー

足場の組み立て方は、現場ごとに違ってきます。そのため、さまざまな組み立て方を知っておくことは、スムーズな現場仕事を行ううえで非常に重要です。しかし、足場の組み立て方をまったく知らないという方も多いでしょう。

そこで今回は、足場の組み立て方の種類を5つご紹介します。これから足場を組み立てる職人を目指す方は、ぜひ参考にしてください。

足場の組み立てとは？

建築・解体工事の際に組み立てられる足場は、高所で安全な作業を行うために必要不可欠です。また、防音シートで工事の騒音を軽減する効果や、飛散物を防ぐための役割も担っています。

足場の組み立てには鉄パイプが使用され、職人の高い技術が必要です。

足場の組み立て方の種類

足場には、さまざまな組み立て方があります。これから足場の組み立てを行う職人を目指すのであれば、事前にどのような種類があるのかを知っておくと良いでしょう。

この章では、足場の種類を4つご紹介していきます。

1.枠組足場
2.単管足場
3.吊り足場
4.くさび式足場

1.枠組足場

枠組足場は、通称「ビティ足場」とも呼ばれる足場です。1952年にビティスキャホード社から輸入された組み立て方で、ジャッキベースや筋交い、鋼製布板などの部材を使用します。

枠組足場の特徴は、耐久性と安全性が高いこと。ハンマーを使用しない組み立てが可能で、騒音被害も少ないことが挙げられます。また、落下防止のために、手すりの設置やメッシュシートの使用が義務づけられているのも特筆すべき点です。

安全性や耐久性が高い枠組足場は、もっとも多くの現場で組み立てられています。しかし、使用する部材が大きいため、大型のトラックで搬入する必要があり、広いスペースを確保しなければなりません。

2.単管足場

単管足場とは、鉄パイプと金具（クランプ）を用いて組み立てる方式の足場です。足場となるパイプを切って自由に組み立てられることから、複雑な建物や狭い場所に採用されます。また、足場の組み立て方法としてはもっとも古くからある足場といわれています。

しかし、枠組足場やほかの足場と比べて安全性や強度の面では劣るため、注意が必要です。

3.吊り足場

吊り足場は、名前の通り吊り下げるタイプの足場です。組み立てを行う際には、落下の危険性に注意する必要があります

吊り足場が採用されるシーンは、地上から足場を組み立てられない橋の工事などです。上からぶら下げる方法で足場を組み立て、作業を行います。

4.くさび式足場

くさび式足場は、組み立てや解体が簡単な足場です。広い踏板があるため、作業がしやすく安定力に長けています。

組み立て方はシンプルで時間がかかりません。パイプを支柱に、手すりや筋交を金具（くさび）でつなげるだけで組み立てられます。また、一本のハンマーで組み立てから解体までができるため、工事期間を短くしたい場合に最適です。
ただし、ハンマーによる騒音被害の可能性が高く、高さのある建物には対応できないデメリットもあります。